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林 香苗; 林晃 一郎*; 岡村 誠三*
Polymer Jornal, 4(4), p.426 - 436, 1973/04
被引用回数:29放射線によるスチレンの塊状重合をディラトメトリーと電導度測定により研究した。重合系に酸素が存在すると重合速度の絶対値ならびにその線量率依存性が変化し、この挙動は従来の反応動力学では説明出ない。また、よく乾燥しかつ酸素の存在しない試料ではイオン電流と印加電圧の間にオーム則からの背違がみとめられた。これらの事実はよく乾燥した酸素の存在しない系ではカチオン重合と同時にアニオン重合が起こっていると考えれば説明出来る。重合速度と電導度によりスチレンの生長反応速度定数(25C:(2.40.9)10lmolesec)とその活性化エネルギー(2.21.3kcalmole)が求められた。他の重合機構によるこれらの値との比較より、スチレンのフリー・カチオン重合で生長の活性化エネルギーが低くそのため生長速度定数がもっとも大きいことがわかった。